子どもを中心にすえた教育研究を

第62次愛知県教育研究集会

2012/10/20

基調報告より

  • 分科会(各科目についての報告は下の表からご覧下さい。)
1 国語教育 文学その他
作文その他
2 外国語教育
3 社会科教育 小学校
中学校
4 数学教育 算数
数学
5 理科教育 物理・化学
生物・地学
6 生活科教育
7 美術教育
8 音楽教育
9 技術教育
 
10 家庭科教育
11 保健体育 体育
保健
12 自治的諸活動と生活指導 小学校
中学校
13 能力・発達・学習と評価
14 特別支援教育
15 進路指導
16 教育条件整備
17 過密・過疎、へき地の教育
18 環境問題と教育
19 情報化社会の教育
20 読書・学校図書館
21 総合学習

基調報告より

 わたくしたちは、これまでの61次にわたる教育研究において、夢と希望あふれる教育の創造をめざし、子どもたちを中心にすえ、それぞれの学校・地域の特色を生かした、自主的・主体的な研究を行ってきました。また、保護者への意識調査を実施し、今日的な教育課題を明らかにするとともに、各地域で教育対話集会などを行い、保護者や地域の方々と意見交換をする中で、子どもたちに主体性・創造性を育み、自ら課題を見つけ、判断し、行動できる力、学ぶ意欲も含めた総合的な力である「生きる力」を育む取り組みについての合意形成をはかってきました。現在、各学校では子どもたちの健やかな成長を願い、日々教育活動に取り組んでいます。今後も、子どもたちに学ぶ喜び・わかる楽しさを保障するために、教育課程編成についてさらに研究をすすめていかなければなりません。

 さて、本年度から新しい学習指導要領が完全実施されました。学習内容や授業時数の増加から知識偏重教育への回帰が懸念されています。また、「総合的な学習の時間」の縮減は、子どもたちが課題解決学習をすすめたり、地域社会とかかわったりする時間が少なくなることを意味します。その結果、子どもたちがさまざまな体験を通して、自己の成長に対する意識を高めたり、学びを深めたりする機会が減ってしまい、本来身につけなければならない「生きる力」が低下してしまうことが危惧されます。

 このようなときだからこそ、わたくしたちは学習指導要領をあくまでも大綱的基準としてとらえ、未来を担う子どもたちのために、夢と希望あふれる教育を創造する取り組みを継続し、学校現場からの教育改革を推進していかなければなりません。そのためにも、ゆとりとふれあいの中で、基礎・基本の定着はもちろんのこと、課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力を育んでいかなければなりません。また、子どもたち一人ひとりが意欲をもち、自らすすんで取り組む質の高い学びを大切にするとともに、地域に根ざした体験活動を中心にした学習を構築していかなければなりません。さらに、すべての子どもたちのために、学校・家庭・地域の連携をよりいっそう強化し、地域ぐるみの教育をすすめていくことが必要です。

 それら一つ一つの教育改革を積み重ね、子どもたち一人ひとりの「生きる力」を育むことが、子どもたちのよりよい人間関係を築き、現在、憂慮されているいじめや不登校などの教育課題の解決につながる一助になると考えます。

 今次の教育研究活動においても、ゆとりとふれあいの中で「わかる授業・楽しい学校」の実現をめざし、「学びの質を追究し、子どもたち一人ひとりの意欲を大切にした、学ぶ喜び・わかる楽しさを保障する教育課程編成活動をすすめる」「学校・地域の特色を生かし、人・自然・文化などとのかかわりを大切にした創意あふれる教育課程編成活動をすすめる」の2点を研究推進の重点として提起しました。わたくしたちがすすめる教育改革は、日々の教育実践を積み重ね、その中で成長していく子どもたちの姿で示すべきと考えます。各分科会においては、実践研究の報告をもとにして、活発な議論を展開するとともに、その成果を各単組・分会にもち帰り、還流をはかっていただくことを大いに期待します。

 また、本日の特別集会では、子どもたちの現状や最近の教育をめぐる情勢をふまえ、-21世紀に必要な学力を育てる学校と家庭の連携のあり方-と題して、記念講演を行います。知識だけの学力ではなく、これからの時代を生きる子どもたちにとって、本当に必要な学力とは何であるかについて再確認するとともに、その学力を育てるために学校・家庭・地域がいかに連携していくかについて、参加者のみなさまとともに考え、共通理解をはかる場にしたいと考えます。

 最後になりましたが、この教育研究愛知県集会が愛知の教育のさらなる推進のため、そして何よりも目の前の子どもたちの健やかな成長のために、実り多いものとなることを祈念し、本集会開会にあたっての基調報告といたします 。

分科会

分科会の様子
       

       

 

国語教育(文学その他)

 説明的文章7本と、文学的文章39本のリポートが報告された。目の前の子どもたちの実態を見つめた地道な実践が多く、どのような教材で、どのように読む力をつけるべきかについて、報告されたリポートをもとに、討論が展開された。

国語教育(作文その他)

 作文(綴り方)教育22本と、音声言語の教育27本、言語教育4本のリポートが報告された。目の前の子どもたちの実態を見つめて、どのような子どもを育てるのか、文字言語・音声言語のよさを生かして、どのような力を育てていくのかについて討論が展開された。

外国語教育

  「コミュニケーション活動」「小学校外国語活動」「読む・書く活動」「音声中心の活動」という4つの討論の柱にもとづいて、全員発表の形式で行われた。
 本年度より中学校では週3時間だった英語の授業が週4時間に増加したため、プラス1時間の活動に工夫を凝らした研究実践や、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能の統合をめざした研究実践が数多く報告された。

社会科教育(小学校)

 子どもたちの追究意欲を高めるために、地域の産業や事象を教材化し、調査・体験活動、まとめ方や発表の仕方を工夫した実践が報告された。 また、地域で活躍した先人の働きや、身近な政治問題をどう教材化し、どのような社会認識を養うべきかという課題に取り組んだ実践が報告された。
 討論では、地域素材を生かしながら、広い視野で社会を見る力を育成するための工夫、社会へ参画する力を育成するための工夫などについて熱心に話し合われた。

社会科教育(中学校)

 子どもたちが主体的に取り組む学習活動のあり方についての実践や、社会に対する見方・考え方を深める学習活動のあり方についての実践が報告された。
 身近な素材を教材化して地域社会の問題点を取り上げたり、地球規模の課題を子どもとつながりのあることとしてとらえさせたりして、切実感をもたせ追究していく実践や、学ぶ喜びを感じとることができるような学習活動を工夫する実践、社会参画の意識を育む実践が多く報告された。

数学教育(算数)

 「思考力・判断力・表現力の育成」「わかる・できる指導の工夫」「学び合う力の育成」の3つの柱立てで、実践の報告や討論が行われた。どの報告からも、算数の学習において基礎・基本の定着に主眼をおき、子どもが「できた・楽しい」と感じる学習展開の様子がうかがわれた。
 討論では、算数に苦手意識をもっている子どもへの手だてや、どのように話し合わせると学びが深まるのかなどについて議論され、活発な意見交換が行われた。

 数学教育(数学)

 「確かな学力の定着」「数学的な見方や考え方」「学習形態の工夫」「自ら学ぶ力・意欲の育成」の4つの柱立てで、実践の報告や討論が行われた。どの報告からも、数学の学習において自らが意欲的に取り組み、「わかる」喜びを感じることができる学習展開の様子がうかがわれた。
 討論では、それぞれの実践における評価の仕方や、数学が苦手な子どもに対しての手だて、これから改善していくべき課題などについて話し合われた。

理科教育(物理・化学)

 「子どもの発達段階をふまえた教育課程編成のあり方」「自然概念形成に有効な教材・教具の開発や指導の工夫」「単元における『ものづくり』の扱い方」「基礎・基本の習得と評価のあり方」「理科教育の意義」の5つを柱立てにして、教育実践事例のリポート報告36本にもとづきながら、テーマ別討議や全体討議が活発に行われた。
 

理科教育(生物・地学)

 身近な自然に目を向けさせ教材化する実践、飼育・栽培活動を継続的に行う実践、マクロな自然現象のモデル化により子どもたちの理解を深める実践、キーワードを提示することで考えを深める実践などが報告された。
 討論では「基礎・基本を重視するカリキュラムのあり方」「地域の素材・人材の教材化」「子どもの視点に立った教材・教具の開発」「子どもたちに理科の有用性を実感させる指導のあり方」などについて活発な意見が出された。その中で、科学的な事実を理解するためには、用語の意味を正確にとらえることと、それを使った文を構成する力を養うことが重要であることが確認された。 

生活科教育

 伝え合い交流する活動を通して、地域の自然や人々とのかかわりを深める実践や、活動を通して気付きの質を高め、自分自身への気付きを深める実践が多く報告された。
 体験をもとにした言語活動を重視し、友だちとの交流や教員との対話を通して思考を深めたり、気付きの質を高めたりしている報告が多くみられた。
 討論では、「子どもの思考を深める対話の方法」「伝え合い、交流する活動を通して、子どもが培う力」などについて、活発に意見交換が行われた。

美術教育

 「美術教育を通して子どもたちに伝えたいこと」をテーマに実践報告や討論がすすめられた。
 総括討論では、授業の中で教員が感じていることや、子どもたちの実態に迫ることからテーマを深めることができた。「体験不足」「自信がもてない子ども」「発想を豊かにする難しさ」など、課題となる実態を認識しながらも、「試行錯誤しながら、自分たちで問題を解決していく姿」や「友だちとの豊かなかかわり」「作品に愛着をもつ姿」など、子どもたちの可能性に目を向けた話し合いが行われ、子どもたちに身につけさせたい力とは何かを考えることができた。

音楽教育

 音楽の質を高めるためのコミュニケーションのあり方、めざす子どもを育てるためのよりよい教材選択や指導法の工夫をテーマに討論をすすめていった。
 午前中は、DVDによるすべての実践報告を行った。どの報告もいきいきとした子どもの様子や、めざす姿に変容していく様子をよくとらえたものだった。
 小学校低学年では、リズムに重点をおき楽しく表現活動や音楽づくりに取り組ませるものが多く報告された。小学校中学年では、音楽を特徴づけている要素を意識して歌唱活動させるものや、思いを表現につなげ、音楽づくりに取り組ませる実践が報告された。小学校高学年では、グループ活動を取り入れ、思いを大切に表現させる実践が多く報告された。中学校では、曲に込められた思いと自分の思いを重ねるなど、主体的に表現させるための工夫を凝らした実践が多く報告された。

技術教育

 生活の中で技術科が果たす役割について体験的に学ぶ実践が多く報告された。材料と加工では、使う人のことを考えた構想と設計に取り組んだ実践、ペアで協力し合い、互いに高めていく製作活動の実践が報告された。エネルギー変換では、安全に留意し、ていねいに作業を行う実践、目的や条件にあったオリジナル回路製作の実践が報告された。生物育成では、地域の特産物を題材とした実践、視聴覚機器を活用した作物栽培の実践が報告された。情報では、情報モラル教育における教材を作成した実践、二進法を取り入れたコンピュータ基本原理にふれた実践がみられた。これらの実践をもとに、具体的な討論を行うことができた。

家庭科教育

 子どもの興味・関心からさまざまな方法で追究し、家庭や地域と連携する中で、学びを深め生活をよりよくしていこうとする実践が多くみられた。また、現代社会が抱える課題に取り組む実践もみられた。小学校のリポートでは、朝食づくりをテーマにした実践が多く発表された。中学校では、小学校で学んだ基礎的な学習内容を生かした発展的な実践が報告された。これらの実践をもとに、具体的な討論を行うことができた。

保健体育(体育)

 「体育でどのような子どもを育てるか、自ら考え行動する子どもをどのように育てるか」を大テーマに、「かかわり合いを大切にした授業づくり」「学年に応じた体力向上と技能向上」を研究主題として、発表・討論が行われた。
 どのリポートにも、指導方法の工夫や仲間とのかかわり方にさまざまな工夫のある実践が報告された。討論では、技能習得のための指導のあり方や教材の工夫、子どもの意欲を引き出すための指導法などについて、活発な意見が出された。

保健体育(保健)

 「子どもが生活の主体となるための健康教育」をテーマに、さまざまな健康課題に対応した指導の方法や教材・教具を工夫した実践、保健学習の取り組み、体験活動を重視した実践などが報告された。報告を通して、健康に対する意識の高まりや健康課題を解決するための実践力が着実に育ってきている様子が感じられた。

自治的諸活動と生活指導(小学校)

 「たくましく生きる子どもを育てよう」をテーマとして、活発な討論がなされた。
 子どもたちのよりよい人間関係を築くために、学級や学年、異学年交流を通して活動する実践が多く報告された。また、子どもたちが自分自身を見つめ、自ら課題を見つけて取り組むことで、達成感や成就感を味わい、豊かな人間性を身につけていく実践も報告された。さらに、学校と保護者、地域社会が連携して一人ひとりの子どもを支援していく実践なども報告された。
 これらの実践報告をもとに、子どもたちの活動のあり方や意義、子どもたちの実態のとらえ方やそれをふまえた教員の支援のあり方について熱心な討論が展開された。

自治的諸活動と生活指導(中学校)

 「たくましく生きる子どもを育てよう」をテーマに、活発な討論がなされた。
 人権について考える実践や、東日本大震災の被災地との交流を通した実践、子どもたちの主体的な活動が多くみられる学級活動や生徒会活動、家庭・地域との連携を通じて子どもの成長をねらう実践が報告された。
 これらの実践報告をもとに、子どもたちの実態をふまえた支援のあり方について検討が深められた。

能力・発達・学習と評価

 子どもたちの意欲をもたせるための取り組みでは、中学校生活にむけた学級活動での取り組みや自己評価カードを用いて意欲的に取り組ませる実践、話型を用いた話し合い活動、からだレッスンを取り入れた実践、単元内自由進度学習を取り入れた実践が報告された。
 ICTを活用した取り組みでは、デジタル教科書やパワーポイントを活用した取り組みや、映像・資料などを効果的に用いて子どもの興味・関心を高める実践が報告された。

特別支援教育

 「豊かに生きるための力を育む」というテーマのもとに52本のリポートが報告された。
 子どもの教育的ニーズを的確に把握し、学習意欲を高めるような教材・教具を工夫した実践、子どもの現在や将来の生活に直接結びつく力を身につけさせるための実践、人とかかわる力やコミュニケーション能力を高めるための実践などが報告された。

進路指導

 キャリア教育の推進として、基礎的・汎用的能力の育成が求められているなか、その能力を意識した実践が報告された。
 小学校では、人間関係形成能力を育成したり、自己理解を促したりする実践が報告された。話し合う活動や協力し合う活動を意図的に取り入れる必要性が確認された。
 中学校では、職場体験学習を軸としたキャリアプランニング能力の育成をめざした実践が報告された。生徒が主体的に取り組むための事前指導や手だての必要性が確認された。

教育条件整備

 「子どもの学習権の保障のために」を主題に、防災教育にかかわる条件整備、ICT教育にかかわる条件整備、さまざまな教科指導にかかわる条件整備、教職員の配置にかかわる条件整備について報告された。
 子どもたちが有事の際に確実に避難し、自主的な判断のもと、災害から生き抜く力を育むための実践や、ICT機器を効果的に活用し、子どもたちが意欲的に学ぶ実践、ICT機器の利用状況や問題点をアンケートによる調査でまとめた実践などが報告された。また、ゲストティーチャーを有効に活用することで子どもの学びが深まった実践や、人的配置についての調査結果から現状の問題点を明らかにした実践なども報告され、熱心な討論が行われた。 

過密・過疎、へき地の教育

 地域や子ども園との交流や、海外派遣事業においてALTや海外の家族とすすんでかかわり、コミュニケーションを深める実践、9年間を見通した小中連携教育の実践、双方向性のメディア特性を生かして小規模校間でかかわりをもったり、その学校の特色について伝え合ったりする実践など、6本が報告された。
 へき地ならではの学校・家庭・地域のよさを生かし、連携をめざした実践、行事を振り返り、6年間の取り組みをファイリングすることで、活動の意義や目的を改めて見つめ直していく実践、へき地校の抱える問題に真摯に取り組んだ実践など、それぞれ特色のある学校づくりへの活動の意欲が感じられた。

環境問題と教育

 地域の素材や人材を総合学習や理科などの教材に取り入れることで学びを深める実践、節電やリサイクルなどの身近なものを教材化し、環境問題解決にむけ、自分にできることから取り組んでいく実践など、小学校から4本、中学校から4本のリポートが報告された。
 身近な自然や生物を愛し、よりよい環境づくりに目を向けたり、環境問題について子どもたちの意識を高め、よりよい生活をめざしたりと、子どもたちの確かな実践力の育成をめざし、積極的に実践されている様子がうかがわれた。

情報化社会の教育

 各教科などでICT機器を有効に活用することにより、学習意欲の向上をはかりながら学習のねらいに迫っていく実践が数多く報告された。
 そして、学習の題材、発表の場や発表対象を工夫することによって、必要な情報を主体的に収集・整理し、相手を意識した発表(情報の発信・伝達)をする情報活用の実践力を育成する実践も報告された。
 さらには、数年前から子どもたちの間でも起きているネット上の問題に関連して、子どもたちに情報モラルの意識や態度を育てるための実践も報告され、参加者から多くの質問や意見が出され、積極的な討論が展開された。
 

読書・学校図書館

 学校間・地域間で差はあるものの、図書館の環境整備や公共図書館と連携をすすめながら、読書に親しませる実践が行われている。しかし、図書館として機能するための環境整備が十分されていない学校があることや、調べ学習の方法がわからない子どもが多いことなどが指摘された。そこで、さまざまな働きかけを通して、「自ら本を手に取り、読書に親しむ子」を育てるための工夫を凝らした実践が数多く報告された。

総合学習

 食育・環境保全・防災・キャリア教育などの今日的な課題を、子どもの発達段階や地域の特色を考慮しながら探究的な学びを行った実践が多く報告された。また、学級集団や地域のさまざまな立場の人との効果的なかかわりの中で、自己の生き方を見つめ直し、学びをもとに自らの生活に生かしたり将来について模索したりする実践も多く報告された。
 どの実践も、めざす子どもの姿を具体的に想定し、豊かな体験活動により、子どもに必然性や切実感をもたせる工夫をしたり、段階的な指導や自己評価を活動に生かす取り組みを行ったりすることで学びの質を高めており、「学び方を学ぶ」という総合学習のもつ価値について確認することができた。

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