21世紀をになう子どもたちのために - 育もう 自分らしく生きる力を -
2012/10/06
第59回 愛知母と女性教師の会
愛教組は、保護者と教員約270人の参加のもと「愛知母と女性教師の会」を開催しました。女性部提案と講演の後、5つの分散会に分かれて「自分らしく生きるとは」「子どものために親として大人としてできることは」などについてグループ討議をしました。
内容
- 女性部提案:「男女が自立し、ともに生きる力をどう育てるか」
-自分らしく生きることを考える実践を通して- - 講演 【演題】 「ダニエルの子育て論」
【講師】 ダニエル・カールさん(タレント) - 分散会:「育もう 自分らしく 心豊かに生きる力を」
- 「これから私は!宣言」
- アピール採択
女性部提案:「男女が自立し、ともに生きる力をどう育てるか」
-自分らしく生きることを考える実践を通して-
小学校6年生の実践では、「男女のかかわりを深め、自分らしく生きようとする子をめざして」をテーマに、男女混合で遊ぶことでお互いの思っていることやよさをみつける実践が報告されました。
中学校2年生の実践では、「互いのよさを認め合いながら、自分らしさを大切にして、将来の自分の生き方について考える子をめざして」をテーマに、お互いのよさをみつける活動や職業についての調べ学習などを通して、将来の自分の生き方をみつめる実践が報告されました。
参加者の声
- 男性としてのよさ、女性としてのよさをお互いに認め合い、足りない部分を補えるコミュニケーションがとれるようになるとよいと思いました。また、自分に自信がもてるようになることは、生きる力を育てる上で大切なことだと感じました。 (保護者)
- 自分に自信をもつことができれば、心にゆとりが生まれ、他者を思いやる心があふれ、人とのよりよいかかわり方がわかるのではないかと思いました。自己肯定感を高める実践の必要性を強く感じました。 (教員)
講演【演題】 「ダニエルの子育て論」
【講師】 ダニエル・カールさん(タレント)
講演内容の一部を抜粋
子どもの話すことは、最後まできちんと聞き、その後でおかしいところを優しく説明するということが大切です。小さい頃からコミュニケーションが上手にとれるよう、話しやすい環境や親子関係を築くことによって、悩みを相談できるようになるのだと思います。
子どもとコミュニケーションを取るときも、伝えたいことをはっきり、わかりやすく話すのがよいと思います。子どもが一番求めているのは、家族愛です。家族に愛されているという自信をもつことができれば、子どもはどんどん成長することができます。だからこそ、子どもに「好きだよ」とはっきりと言うことが大切です。
参加者の声
- コミュニケーションの大切さを学びました。まずは、どんなに忙しくても手を止めて、子どもの話を聞こうと思いました。話したいという気持ちが高まった子どもの気持ちを大切にすると、子どもは、思いを共有してくれると考え、さまざまなことを話すのですね。話しやすい環境をつくるように心がけたいです。 (保護者)
- 幼い子は外国人だと思って接するというダニエルさんの言葉から、子どもたちにわかりやすくていねいに、自分の思いや考えを伝えるように意識していきたいと思いました。また、子どもたちの話をじっくり聞く時間をとって、思いを受け止められるように心がけたいです。 (教員)
分散会
「育もう 自分らしく 心豊かに生きる力を」
女性部提案や講演を受けて、5つの分散会に分かれ、21世紀をになう子どもたちのために、保護者として、教員として、何ができるかについて話し合いました。
参加者の声
- 自分の全力を出している姿を子どもたちに見せることで、伝わるものがあると思います。だからこそ、自分自身が輝いていられるようにしたいです。
- 大人がコミュニケーションをたくさんとれていれば、その周りの子どもたちは心豊かに生きることができるのではないかと思いました。
- PTAや子ども会の役員を引き受けたことで、親どうしや地域の方とのつながりができました。これらのつながりは、多くの情報が入ることにもなり、子どもをより理解するのに役立っています。教員も含めた大人どうしの連携で、子どもたちを見守ることが大切だと感じました。
「これから私は!宣言」
分散会での話し合いの後、意見交換をしながら得たことを、「これから私は!宣言」としてまとめました。
- 自分のことを「好き」と言える子になるよう、よいところをストレートに言葉で伝えていきたいです。 (保護者)
- 子どもが自信をもてるように、個性を尊重していきたいです。自分らしくいられる場所、家庭づくりに精一杯取り組みます。 (保護者)
- 子どもたちの話をしっかり聞いて、一緒に考え、子どもの心をまっすぐ受け止められるようにしたいです。 (教員)
アピール採択
最後にアピール採択委員により、集会アピールが読みあげられ、採択されました。この集会アピール文を11月に県教育長に提出しました。
集会アピール
愛知の母親と女性教師は、「わが子・教え子を再び戦場に送るな」のスローガンのもと、子どもたちの明るい未来を願い、ともに歩んできました。そして半世紀にわたり、この「愛知母と女性教師の会」に集い、子どもたちの健やかな成長を願って、意見交換を続けてきました。
子どもたちは無限の可能性を秘めています。わたくしたち、親と教師の願いは、子どもたちが未来に夢や希望をもち、瞳を輝かせて生きることです。しかし、さまざまな問題を抱える現代社会の中で、好ましい人間関係が築けなかったり、自分のよさに気付かず自分に自信がもてなかったりする子どもは少なくありません。そして、子どもたちだけでなく、親や教師も、心に不安や悩みを抱えて生活しているのです。
子どもたちは目の前の大人の姿を通して、将来を見つめています。わたくしたち大人が互いを認め合い、尊重し合う社会を築かなければなりません。そして、自分らしさを失わず、輝いて生きることが大切です。子どもたちの健やかな成長を願い、すべての大人が力を合わせて子どもたちを育んでいきましょう。
子どもたちがより多くの人々とつながり合い、信頼し合い、ともに生きていくことができるよう、わたくしたち大人が手をとりあい、支えていこうではありませんか。
語り合いましょう
子どもたちが輝く 未来を
育んでいきましょう
自分を信じ 自分らしく 心豊かに生きる力を
築いていきましょう
人と人とが手をつなぎ合い、互いを認め合うことのできる社会を
21世紀をになう子どもたちのために、人と人とが心を結び合い、ともに生きる社会を実現していくことをここに誓います。
2012年10月6日
第59回 愛知母と女性教師の会
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